完結編四方山話 鑑賞2回目
(最終更新日:2013年7月22日)



特典が攘夷になったので、フィルム欲しさに劇場ホイホイされてきました。
初見では、ストーリーを追うのに必死で気づけなかったこと、理解できなかったこと、腑に落ちなかったことが沢山ありましたが、それらの一つでもいいから 気づきたい!理解したい!納得したい!と意気込んでいたのですが……?

●タイムパラドックスについて

露台(歩台?)で語り合う5年後桂さんと銀さんの前に姿を現した魘魅は、実は5年後銀さん。
祖父殺しのタイムパラドックスとか、バタフライ効果とか難しいことは解りませんが、一般的に最大
のタブーとされる、「同一人物が、同時に同じ空間に存在」がこの段階で既に成立しちゃってるわけで。
なので、これは端から考えないでいいことなんだ!と割り切ることにしました。莫迦ですみません。

●白詛

なんで10年もたってから周囲に感染?
これは、銀さんに巣くって、地球人のデータを蓄積しつつ適応するのに必要な年月だったー的な説明が
ありましたね(うろ覚えですが)。なので、一応納得。

銀さん自信が感染源だって、なぜ銀さんが理解したのか?
露台での銀桂土の会話から、”そういう遣り口”で星々を滅ぼしてきたヤバイ集団”である魘魅たちを、
幕府が呼んじゃった!ってことが語られてました。(酷いよ幕府。目先の戦のことだけ考えて、国民のことは
(地球全体のことは勿論、全く考えてなかったのか!?晋ちゃんじゃなくても倒幕したくなるわ!)
なので、戦時中の銀さんや桂さんが、実際の症例を目にすることはなかったとしても、そういう病の存在を
知ってはいた可能性は大いにあるとこれまた納得しました。

●銀さんVS銀さん

過去の自分に自分を殺さたりしなくても、感染源の銀さんが、一人で月にでも行ってしまえばー?
そう思ってました。でも。
調査中に段々蠱毒に浸食されて、自決が出来なくなったくらいだから、死に繋がる行為はことごとく邪魔
される事態になっていた=死の世界への旅立ちも無理ってことなんでしょうかね。

●とにかく話がややこしい!タイムスリップ的な意味でも!

一応(こんな風なのかな?)と話というか時の流れをまとめてみました。思い違いもあるでしょうから、訂正
よろしくお願いします。

15年前(過去)、魘魅によって白夜叉(第1の銀さん)が蠱毒に浸食され始める。

10年後(現在)、新八・神楽とともに万事屋を営んでいたが、白詛が蔓延し始め調査開始

→自身が感染源と知り、自決を図るが果たせず、自我も浸食される(完全に浸食される前に、源外さんに
たいむまっしーんの制作依頼?)。

更に5年後(未来)、源外さんのまっしーんが完成し、過去の銀さん(第2の銀さん:完結編の主人公)を連れてくる。
第2銀さんが魘魅に扮した第1銀さんを殺害。第1銀さんから聞いた話で、たいむまっしーん(たま)とともに攘夷戦争
時代に戻り、蠱毒を宿したばかりの銀さん(第1の銀さんの過去の銀さん、かな?)を殺害。
これによって、ウィルスの蔓延がなくなり、過去改変成功。新八&神楽をはじめ、全ての人から銀さんの万事屋銀さん
(第1・第2とも)の記憶がなくなる。(ただし、幼少や戦時中に生きていた銀さんの記憶を持つ桂さんだけは別のはず。
また、この時の第2銀さんのその後は不明?)
そこに、15年の歳月が流れるのを待って、たまが新八・神楽をはじめとする万事屋銀さんの記憶を持たない面々に
自分が蓄積してきたデータで、みなに万事屋銀さんの記憶(この銀さんは第1?第2?両方?)を取り戻させる?
記憶を取り戻した新八・神楽、バキューム、まえら、桂さん&エリー、長谷川さん(全員5年後)、攘夷戦争時代に。
第2銀さんが、第1銀さんを殺す前に到着した面々の内、長谷川さんが攘夷4たちに酒を振る舞い、眠らせる。その後、
白夜叉に扮して外へ。
そこに、第2銀さんが到着。第1銀さんと思い、長谷川さんを襲撃→「魘魅まだぴんぴんしてるぅぅぅぅぅぅ!」
現れる魘魅に切り込む第2銀さんと助太刀する5年後の面々。
再び、魘魅から蠱毒を植え付けようとされるものの、既に抗体があるので効かない第2銀さん。
今回は蠱毒のコアが複数!絶体絶命のピンチに颯爽と現れた攘夷4の活躍で事なきを得、魘魅も死亡。
ここで、また過去改変成立。
寄ってたかって過去改変される前の過去の延長線上にあった未来(ややこしいわ!!)からやってきた人間たちも、
その改変からは逃れられないので消滅する運命に。
10年後の第2銀さんはじめ、15年後メンバー全員が消滅。それを見ている攘夷4。

万事屋から飛び出してくる銀さん(第3の銀さん)と新八・神楽。誰しもが第1・第2銀さんの記憶を持たない。
全く新しいトリオ。新八・神楽をはじめ、全てのもの(世界も人も)が2度目の過去改変以降変わっている(よね?)。
こんな感じでしょうか?

すっごく大雑把にまとめると
第1の銀さんが蠱毒を宿している場合の未来。(白詛が蔓延して地球が滅びかけている)
第2の銀さんが第1の銀さんを攘夷戦争中に殺した結果、以降の坂田銀時が存在しない未来。(白詛蔓延はない)
第2の銀さんが第1の銀さんを殺す前に、魘魅を殺すことによって訪れる未来。
作中では、この3つの世界が描かれていると考えて大丈夫でしょうか?

一応、そうと前提として、気になったり、これは!と思ったのはー(今、気付くだけで)
1.我々が原作やアニメで普段慣れ親しんでいる銀さんは、第1なのか、第2なのか、第3なのか。
第3以外だと、重苦しすぎるので、第3?

2.最初の過去改変で、第1の銀さんを殺害した第2の銀さんのその後は?

3.同じく最初の過去改変が成功し、攘夷戦争時中に坂田銀時が消えてしまった世界なら、桂さんは過激派のまま?
九ちゃんとお妙さんは大変なことになってないか?動乱編で、近藤さん殺されてないかな?吉原にはまだ鳳仙が?
なにより、たまのデータを見せられても、思い出せる「坂田銀時像」がそもそもないんじゃ?

4.5年後の新八・神楽が会いたがっていた銀さんは、二人が話しかけている珍さん(第2銀さん)じゃなく、死体に
なってる魘魅扮装バージョンの第1の銀さん。哀しすぎる。

5.上記3とも関連するけど、桂さんだけは幼馴染みで戦時中に亡くなった坂田銀時の記憶を持っている。つまり、
最初の過去改変後は、たまにデータを見せられて戦時中に戻るまで15年、ずっと孤独だったのかと思うと……。

6.恐がりの銀さんが、切腹しようとしただけでなく、過去の自分に自分を殺させようとしたり、過去の自分を殺しに
行ったりしたんだなぁと思うと、かなりキツイ。あの銀さんが、だし!
4〜6、完結編が大団円で終わってるからいいようなもんの、そこにいたるまでに数回銀さんが死んでるというのは
やっぱり、重いです。

7.新しい世界で、長谷川さんはマダオにならなくてすんでるのかな?w

●蠱毒は孤独?

蠱毒の漢字変換がなかなか出来なくて四苦八苦してたら、あれ、蠱毒ってもしかして孤独の同音異字?って(遅!)
第1銀さんは、ウィルスをまき散らして人を殺してしまう存在なのに、自分は死ねない業を背負わされた。
お妙さんは、蠱毒のせいで白詛になり、孤独に死んでしまう(過去改変前)。
第1の銀さんが消え、残された神楽chanや新八くん、友を失った桂さん、家族の1人を失ったスナックお登勢の面々。
第2の銀さんによって、戦時中に幼馴染み(第1の銀さん)を失った桂さん。晋ちゃんも、かな。
その他、病などで友や家族を失った多くの人々の孤独。そういう意味なんでしょうか?

●バトロワ

銀さんとお妙さんの背中合わせ、弱いお妙さんを守るため、銀さんが側についたせい、と思ってました。
で、今回、たまが長谷川さんとペアになっているのを見て、やっぱりそれと同じこと何じゃないかと。

基本、くないがなくなったらどうすんの!?の吉原の皆さんやさっちゃん、それにお妙さん。攘夷戦争
なめてんの!と怒ってましたけど(今も不服ではありますが)、ちゃんと位わけのようなものがあったかも。
並:雑兵VSバキューム&長谷川さん・たまチーム・まえらの隊士たち・志士のみなさん
強:手強い天人VSまえらトリオ&桂さん・エリー
凶:魘魅VS万事屋トリオ
みたいな?
これでもまだ不満ですけど、蠱毒の複数のコアを破壊してみんなの危機を救ったのは攘夷4なので、
目をつぶってます(くどい)。

●吉原の方々

坂田銀時という人物の記憶を取り戻して駆けつけた15年後の仲間たち。
腐れ縁だの、ダチだのツレだの理由は様々。でもねぇ、やっぱり納得いかないのが、吉原の方々。月詠はいいのよ、
まだ(ぶっちゃけ女子組はタイムトリップしてこなかった方が、バトルシーンがより活きたとは思うけど)。惚れた男の
為、さっちゃんと同じ。でも、部下は置いてこようよ。私情で来てるんだから。自分が不在の吉原をキッチリ守らせよう
よ、ね?とか思っちゃう。東城さんはじめ柳生の皆さんはいいんだよ、若をお守りするのも大事なお仕事。若は嫌がっ
てるかもだけど、もう近藤さん(ストーカー)じみた存在だし。(でも、銀さんいない世界での九ちゃん&お妙さんの関係
ってどうなんでしょうね)
けど、吉原のおねぇさん方は、お頭を守るのはお仕事じゃないでしょ?っつーか、君らのきた世界ではまだ鳳仙生きて
るんじゃないのか?大丈夫か?



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